« 未来講師めぐる最終話 | トップページ | *かんからかん »

刑事の現場第3話

前回での迫力あるものを再び観たいですなあ。ど迫力の原田芳雄さんとそれに飲まれまくりの森山未来さんとさりげなくかわしてるように見えて実は確実に追い込んでいく羊の皮を被った猟犬の寺尾聰さんとの思わず息を飲む丁々発止な緊張感のあるやりとりと、対比のような同年代同士の何気ない職場での会話のやりとり。緊張と弛緩が絶妙に絡み合ってホント惹き込まれました。事件の全貌が徐々に解き明かされていく度に驚きをともなう展開でストーリー展開も抜群でした。誰も幸福に終わらない。事件は加害者にも被害者にも幸福は訪れないという儚さが切ないメッセージとして感じました。こういう儚さが犯罪の抑止に繋がればいいのだろうけど、ある意味虚しさを憶えても満足できる作品だと感じます。

とにもかくにも、必死で生きんが為にしのぎを削りあう様を見てみたいです。ってこんなこと書いてるとドラマ本来の趣旨である団塊の世代から若者への大切なものの引継ぎというテーマからはずれることになりますから、邪道な愉しみなんでしょうけど。

今回は、張り込みと家庭内不和による殺人という異なる事件が同時進行したお話しの展開でした。

お気楽な感想を先に書くと、張り込みのシーンは踊る大捜査線を、殺人現場にての行動はアンフェアを連想しました。嘘くさいドラマの見栄かと思ってたんですが、別のドラマで同じような仕草をしてるとこみると、案外本当のことなんだと思い知った感じです。張り込みの最中にふと気が緩んで自分のことをボソっと話したり殺された人の最後の景色を実際体験してみるとかいう辺りの話しです。池脇千鶴さんも今回はたんと映ってて見ごたえありました。

そうなのかと思えた感想としては、「普通の人なんていない。」と「それを見抜くのが刑事の仕事。」というセリフでした。誰しもが普通でいようと努力をしているものであって特別を諦めた人間が普通になれる訳ではない。そして普通でいられなくなって破綻した部分から犯罪というほころびが生まれ普通に戻ろうとそのほころびを必死で隠そうとする。それを見抜くという仕事。

正直な話し仕事で疲れる理由はほぼ人間関係によるものです。犯罪に比べれば他愛のないことなのでしょうがそれでも疲れ果ててます。それを犯罪という比較にならないほどのドロドロとした情が交叉する出来事に毎日出くわし、しかも歓迎されもしない作業を仕事として沢山出くわさなければならない刑事という職業には私の尺度では測れない精神力を必要とするものだなと感じました。中堅先輩刑事のように業務としてそういうドロドロな部分を排除して作業にあたって何が悪いと開き直られても文句は言えない気がしてきました。

今回の最後の寺尾さんのセリフは来週に繋がるものでしょうからそれについては来週のお愉しみとして、実際の刑事さんとかに遭遇してその容姿を拝顔させていただくと、やっぱ目つきとかが一般人じゃあない雰囲気を感じます。捕まった事はないので追われたことはないのですが、特殊な専門職なんだろうなと推察されます。配属されてはい今日から貴方は刑事ですなんてこと無理な世界なのでしょう多分。ドラマのテーマである世代から世代への引継ぎの重要性というのもホント分かる気分になる説得力です。でも団塊の世代と若者世代の壁が見事に表現されていてハードルがんこ高そうだなとは感じます。

ちょっと気になったのは森山未来さんの役どころ。若い世代であんな綺麗に頭下げれる奴なんて見たことないです。そこんとこは出来過ぎだとツッコミいれたいところです。非現実的だと。鑑識の宇崎さんに注意されても聞いてるんだかいないんだかイマイチはっきりしない三浦アキフミさんの方がリアルな若者です。

たった4回で終いかいってぶーたれたくなるくらい惹き込まれるドラマです。フルスイングの余韻で観始めた殆ど期待してなかったドラマでしたが、宝石を拾ったような儲けた気分です。もうね役者力バリバリでいうことないですわ。でもですねえ、4回だけでテーマが完結できるようなものではないでしょうに。もっとやってくれと受信料を払う身としては発言しても撥はあたるまいて。

余談ではありますが、刑事の現場のサイトにいったらNHK初のスピンオフのショートドラマがあったそうな。知らなんだ。気づかなんだ。

|
|

« 未来講師めぐる最終話 | トップページ | *かんからかん »

2・2008年のテレビドラマ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/211000/40596908

この記事へのトラックバック一覧です: 刑事の現場第3話:

« 未来講師めぐる最終話 | トップページ | *かんからかん »