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あしたの、喜多善男第五日

こういう類にも無知なんですが、ひょっとしてこういうのをハードボイルドって言うんですかねえ。そんなに甘くないってことで。冴えない男のハードボイルドってことなのかなもしかして。

終わりがハッピーエンドであると分かっているのなら物語の始めがどうしようもなくしんどいものでも(生理的に拒絶感がなければ)右肩上がりでドラマが良い方向に進んでさえいけばついて行けるんですよ私でも。

でもこの作品って11日目が善男の願い通りだとしたらハッピーエンドとはとても呼べないじゃないですか。しかも独り黙々と人生を閉じようとしてたのに次から次へと「パンダの箱」を地雷のように行くとこ会うとこどこでも踏んづけて中から色んな欲望とかが出てきてしまってるみたいで。粛々とかひっそりとなんてどこにも無い感じです。

そんなげっそり感を味わいながらも観続けてきてた訳ですが、先週あたりからこりゃ「ヘタレのヘタレなりのハードボイルド」なんじゃないのかと思えてきて、それならそれでエンディングがもしも「死」であっても男らしけりゃハッピーエンドかもと感じ始めてはきました。いつもの妄想気味な考えかもしれないですけど。見事男の華をぶち上げてくれるのでしょうか。散花は見事というのも男の本懐でもある訳ですし。

で、話しは変わりますけど、眞島さんが出ておられましたなあ。モロまんまのその道に生きてる人で怖ろしいったらありゃしない。ちょっとトロトロしただけで狂犬のように噛み付かれそうな雰囲気プンプンでおました。これだけ見たらこういう関係専門の役者さんと思われかねない迫力でした。あれだけ脅かされちゃあそりゃあ殺し屋頼むのも分からなくもない切羽詰まった追い込まれ方ですよねえ。それにもめげずに泣きもせず憤懣の感情が発露する長谷川(栗山さん)は心底強い人だと驚嘆します。

でも私だったら、サラ金事務所出た後にエステ券引きちぎって怒りあらわにするよりか、事務所出た後電車の行き交う騒音に紛れて嗚咽するように泣いて萎縮と絶望という負の感情を涙で洗い流したあとくらいに電話がかかってきて、後戻り出来ないという覚悟をきめたかのように「早くやれ」くらいなセリフを言って貰ったほうがもっと怖いような気になります。

今回「死ぬかと思った」のお約束が無かったですけど、ほんとに死ぬとこだったのに気付かないのはギャグの部類に属するんでしょうか。笑っていいものかどうかよく分かりませんでした。

身代金で寄付をする。ネガティブ善男の提案ってこういうことだったんですねえ。これが世のため人の為かというと、お社で言ってた「申し訳ない」という感覚の方が私的には共感できる資金洗浄の世界です。

今後は閉ざされた謎が現われるような予告編で、それと喜多善男がどう絡まってくるのかが面白そうです。本来蚊帳の外の喜多善男がお邪魔虫となって動く事によって色々とかき混ぜられて新たな真実が導き出されるのか、それとも全てが喜多善男を中心に廻っていて玉を奪い合うように金の卵を産むかのような喜多善男を巡って様々なことがひき起こっていくのか。静から動へ一気に動いていく展開になるのでしょうか。波乱万丈な喜多善男の残り火はあと6火。

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