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*あんもう

お餅のこと。

古い遠州弁で、明治生まれ頃の人がお餅のことをこう呼んでいたそうである。ばあばが若い頃に大人衆が言っていたよというのを聞いた。どこをどういじればお餅があんもうに化けるのかさっぱり判らない。あんころ餅が短縮形になって「あんもう」と呼ばれるようになったのではないかと推察されるが、確証がある訳ではない。醤油に漬けてのりで巻いても「あんもう」で黄な粉まぶしたのも「あんもう」と言ったらしい。さすがに雑煮の餅は「あんもう」たあゆわんだろうと思うのだが、それは「知らん。忘れた。」と言われたので分からない。

試しに古語辞典を引いてみたら

古語辞典には「あんも」名詞①餅餡の小児語②転じてもち=あも。とあった。

という事はなんのことはない、これは古い日本語であって方言ではないということか。地域性として「あんもー」と「も」が長音化したということであろうか。

下手な推察するんじゃなかった。

「ええとこきた。あんもうくうづら?」

  (いいときにきた。お餅食べるでしょ?)

今は私の集落辺りでは誰も使っていない。

新築の上棟式で撒かれるのも「あんもう投げ」とは言わず普通に「餅投げ」という。

他の集落では違った意味使い方をするとこもあるそうだが噂の域を出ないのでここでは書かない。

例文(もしもアンモナイトをアンモと通称で言っていたとしたら)

「さっきいからやあーっとみんなして掘ってるけど、ここから何出るよを。」

  (さっきから随分大勢でなにか掘っているようだけどここから何が出るというんだね?)

「う~んそうさなあ、とりあえずあんもーとかでりゃいいだんなあ。」

  (う~んそうですねえ。とりあえずアンモとかが出ればいいんですけどねえ。)

「あんもうって、そりゃこんなとこからあ出んらあ。おかしなことしてるねえ。」

  (あんもうって、そんなのはこんなとこからは出ないだろう。おかしなことしてるんだねえ。)

「なんでえ。」

  (どうして?)

「こんなとこにあんもう埋める奴なんかみたこんないにい。」

  (こんな所に餅を埋める輩なんか見た事ないぞ。)

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