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アヒルと鴨のコインロッカー

面白いですわ。展開上のトリックであっと思わせる変化といい、役者さんのはまり方といい。全体的に斜に構えた空気感の世界の中で普通の人代表とも見える椎名(濱田さん)目線で追っかけると、ごくごくありふれた生活の中で映画みたいな出来事が起きているんだという気にさせてくれます。(映画ですけど)

お話しを愛でる作品なのでネタバレ厳禁は徹底しなくちゃいけないでしょうから、じゃそういうことでということにしますけど、結構見方を変えて観ると何度も観れる奥深さがあるような気がします。難解な印象ではありません。驚いてそして納得しました。

彼(瑛太さん)は何故自身の役を椎名にしようと決めたのか。どこに過去の自分と重なるものを感じたのか。椎名が現われていなかったらどうなってたんだろうか。最初は素直に椎名目線で観てたものでなんか変な奴と感じてたんでそこら辺きちんと観てなかったんですよね。なので再度挑戦時には彼を注視してました。

とにかくやたらと余韻の残る映画っぽい映画だと感じました。

で、いつもの脱線話しですけど、眞島さんバスの運ちゃんで出ておられてましたねえ。極めて普通の小市民役でした。あれだけかい?って一人ツッコミしてました。猫田直さん一回目観た時エンドクレジットで初めて出てたんだあと本編では気づかなくて再挑戦時に探してしまいました。

濱田岳さんは凄いですね、当たり前に普通で目立つ訳でもないのに観るものを惹きつけるという矛盾を両立させてるという不思議な引力ってものを感じます。さすがに10代なのに白髪の爺に化けるのには無理を感じましたけど。技術が云々とかではなく存在感が特異だということなんでしょうかねえ。代わりがいないというかあまり見たことないタイプの方に思えます。

松田龍平さんがまた決まってます。こういう人になろうとするという彼(瑛太さん)の気持ちが分かる説得力。それを決して多い出番ではない中で表現しなくちゃならないんですから。瞬発力のインパクト勝負となるわけですが、説得力ありましたわ。

瑛太さんがこの作品の中で一番ややこしい部分を要求されたんだろうなとメイキング見て思ったんですが、本編みてる限りじゃそんなご苦労微塵も感じさせない気がしました。謎めいた人と最初観た時のインパクトがあったから多少のギザギザ気にも留めなかったせいかもしれませんけど。孤独と孤立のどちらに比重が置かれてるかというと孤独なんでしょうね。そんなイメージに見えました。孤高かと言われるとなんと申しましょうかですけど孤軍であることは間違いないところでしょう。

主人公二人の空気感の違いがどことなく緊張感を与える感じがして、なんでそんな空気感が違う二人がつるむんだろうかという疑問は、私の見方が甘いせいでしょうイマイチ掴めてないところがあります。ディランをもっと真剣に聞き込まないといけないのでせうか。意外と人同士が出会い深く接するようになる動機の部分があっさり必然かのように描かれておられるので想像力で補う力の弱い私にはきついのかもしれませんけれど。

話しは飛びますが、もし最初の引越しの挨拶で隣人が良い人で会話が弾んでいたらどうなってたんだろうというそれを云っちゃあお終いよということは何気に何回観ても感じました。

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『アヒルと鴨のコインロッカー』 大学入学のため仙台に引っ越してきた椎名(濱田岳) [続きを読む]

受信: 2008年2月28日 (木) 19時57分

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