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幸福のスイッチ

最近映画ネタの記事が皆無な理由は、気に入った映画(DVD)を見つけるとそればかり飽きるまで見続けてしまうから次に進まないのであります。

そうはいっても何がしかは書かないと、タイトルに偽りありとなってしまうので、以前観た作品の感想を書く事にします。観ながら書いてる訳じゃないので多少実際とのブレ・勝手な解釈はいつも以上にあるやもしれませんがそこはまあ勘弁してつかあさい。

「幸福のスイッチ」幸福と書いてしあわせと読むスイッチ。そのスイッチを押したのだあれというお話しです。

2006年の作品で安田真奈さん脚本・監督

出演は上野樹里さん・本上まなみさん・沢田研二さん・中村静香さん・他の皆さん方

お話の主な登場人物は、和歌山にある稲田電気商会(通称イナデンさん)を営む店主(沢田さん)。妻を早くに亡くされて店主一人で昔ながらの地域密着型の商売で店を切り盛りしている。3人の娘さんがおり、穏やかで面倒見が良い長女(本上さん)はみかん農家に嫁いでいて妊娠中であるが実家のことも気にする優しい人。なにかとあだけやすい次女(上野さん)は東京で働く社会人一年生。電器屋の素養を受け継いだ工業高校の3年生三女(中村さん)は天真爛漫に育った明るい子。

或る日父の骨折により、半分以上騙されて帰郷した次女が、父の代わりとして店を不本意ながらも手伝ううちに、家を出る前や東京にいるときに感じていたもやもやが取り払われて人として大きくなるべくスイッチが入ったという流れです。

監督の安田さんは「OL映画監督」として会社務めと映像制作を同時にこなされてこられた方で、今回が初劇場映画作品という事だそうですけど、作品がよければ何作品目かどうかなんてどうでもいいことです。男だとよく陥りがちな強引とか奇想天外な展開というものはなく、日常をじっくり観察することで見えてくるものを女性らしくすくい上げるとこういうお話が紡ぎ出されるのかと思える作品です。見落としてしまいがちな小さな(本人にとっては大)出来事が積み重なることによって発見し得うる幸福のスイッチですから、具体的にどのシーンでとかいう劇的なことはないんですが、観終わってみればなるほどなと自分でもそう思えてくるのかなあという気にはなりました。お仕着せでなくほのかにってイメージでしょうかねえ。

ただしなんでも賞賛するつもりはなく、女性からの目線だからか女性はありのままであって決してキレイに見せようなんてないところなんか、野郎目線からするともう少しなあ~という想いはあるんですが、まあお三人とも基がいいから別に良いんですけどね。けっして美しくないとはいってるつもりはございません。

しかしイナデンさん昔ながらの商売してはりますなあ。自分の子供の頃町内に一軒はあった電器屋さんがタイムスリップして蘇った感じがします。まだ寝る時以外は家に鍵をかけるなんていう風習がなかったとはいえ、電器屋さんはどの家においても絶対的な信頼感で家に入いれて電化製品の備わってるとこならどこにでも入ることが出来た時代。イナデンさんのやってることは台風以外は実際にあった話しであってもおかしくない決して作り事ではない説得力を感じます。

成長とか変化とかいうことではなく、タイトル通り「スイッチが入った」ということであって、だからなんだと問うたところでそれは無駄。人生を深くえぐるような作品ではないと解釈してますので、愉しみどころは日々の営みの中にこそ、その先が見えるってとこでいかがでしょう。

で、余分なはなしですけど、次女怜(上野さん)。この人を好きになる男ってどういうタイプなのか見てみたいです。設定だと父はO型・姉はA型・で次女がB型。三女もB型という家族構成。お母さんはAB型だったと予想されるわけですが、確かにB型だわこの次女は。

それとやっぱし方言はいいですねえ。なんか田舎に来たって感じで落ち着きますわ。地元じゃないけど。

深く探ればもっと奥が深い作品だという予感はするのですが、浅い部分でふわふわと味わいたい想いの方が強いのでうわべだけの感想に終始したのでありまする。

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