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西遊記

この映画は映画館では観ておりません。さすがにおっさんが独りで観に行くには勇気がいるので結局根性なしは行きませんでした。高校生くらいの中に混ざってなら何とか範囲内ですが、小中親子連れの中に混ざってというのは勇気がいります。

「なまか」で一躍有名になったテレビドラマの映画化ということで大層な気合の入りようというのは分かっていました。分かっていましたが、テレビ見る限りおっさんの入る余地が無い風に感じてたので諦めました。

ふんで、DVD買って観たんですが、こりゃすげえと驚きました。なんか米国洋画見てるみたいな迫力と臨場感の包まれた壮大なスケールの作品でした。

絵空事(CG)と実写の組み合わせが絶妙でした。実写も豪華だしさりげないを通り越したしょうもないとこまで映像処理されていて、無駄に金かけてないなという感じです。殺陣の映像もしっかり体はって肉弾戦かましてますし、冒険につきものの秘境探検もあって至れり尽くせりの超娯楽大作の看板に偽りなしです。

特に印象に残ったのは空中戦のシーンでした。個人的な感性ですが、ギンカクの乗り物の「バタバタ」音は快感でした。

ストーリー展開もお約束を全部つぎ込んで、なおかつ先を読ませぬ展開はとても凝ったものでした。画の色目も暖かかめで好みですし、全体的に優しい感覚で観れました。

ただやはり孫悟空そのものの設定が(この映画だけに限らず)ほぼ最強設定過ぎて、困難に立ち向かう困難のアイデアを考えることよりも、逆に七難八苦を与えて制約を設けることの方に注意がいってるのかなという気はしました。だって空をひとっ飛びできちゃうし、分身はできるしということで皆でなにかしようとしなくても孫悟空に命令した方がよっぽど楽に履行できますもんね。

勝手な妄想ですけど、形ある武力に優れた妖怪と武力を競う展開よりも、もうこうなると宇宙人と闘って近代兵器を凌ぐ武力と戦うか、スライムみたいな力技じゃあ倒せないような知恵と勇気とチームワークを要求される敵と戦った方がかえって物語作るのには楽なんじゃないのかと考えちゃいました。お師匠さんを人質にという足手まといというかハンデというのはもう結構ですという感じです。将棋の駒じゃないけどお師匠さんが棋士で悟空達が駒(実働部隊)として各面をそれぞれクリアーしてく展開が好みかなと。

壮大に感じるのは中国でのロケということもあるんでしょうかねえ。国内ではこういうものが作れないとしたら少し淋しい気もしてくるスケールの大きさを感じました。でもこういうものを観るとつくづく日本映画の真髄って箱庭の世界にあるんだなと感じます。縮小・単純化された空間の中に深遠を求めるのが日本人らしいのかなと。観てるだけの人間としては両方観たい欲があるんでそこんとこは上手い具合に枝分かれしてくれると嬉しいです。

キャラクターがたってるし興行的にも成功してる作品だし、これだけ極上のエンターテイメントとして優れているんだから、まだまだ次を観たい気になります。深津さんのお師匠さんと内村さんの悟浄をまだ観たいです。

に、してもDVDの発売日1/1元旦ってどこまで目出度いお話なんでしょうか。

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