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鹿鳴館

私的にはのだめの影に隠れてしまった感のある鹿鳴館でなおかつ録画ではありますが観ました。よかったすよー。大変不遜な物言いではありますが、田村正和さんががんこ良かったッス。

原作が文学なだけにマンガ原作が今の主流という中においてかえって新鮮に思える部分がありました。信念という言葉が頭をよぎる感覚を受けました。洋画は行動性、マンガ原作は世界観の独自性といったそれぞれの特徴を感じるのですが、文学よりいでしドラマには精神性というものを感じます。特にエンディングは文学だなあと。どうしてこうなるんだという余韻が残りまくりのそれでいて清い終わり方なのは、三島文学だから特別なんでしょうかねえ。もののあわれ・はかなさ・たくましさとかがじわじわと見終わってから滲んでくるようです。

柴田恭兵さんとの対比と光と影の存在の橋爪功さんも迫力満点でしたし、とにもかくにも田村正和さんの放つ光(存在感)を愛でる感じでした。黒木瞳さんは磐石だし、若さゆえにいいように使われた役の石原さとみさんと松田翔太さんもそれなりに時代性を感じる事ができたし。時代背景(生きてた訳じゃないからイメージですけど)が嘘くさく感じられないのはさすが記念番組と銘打つだけの事はある手抜きの無さでした。

顕子(石原さん)の恋愛観やそれに伴う行動というものが、今の時代では理解できるのか不安になるくらいの過去の時代のものですが、違和感なく演じてられてましたし、黒木さんの所作は自然で美しいし。奥様連中は服は違えど今も昔も変わりなしって感じもおつなもの。

男衆は豪胆を絵に描いたような田村さんでしょ。策士・手を汚すことを厭わない狡猾さがリアルな橋爪さんでしょ。理想というか夢を喰って生きてる雰囲気に溢れてる柴田さんでしょ。いいですわあ。でも私の世界が狭いせいでしょうけど現代に生き残ってるタイプの人は一人もいなさそうです。明治は遠くなりにけりたあよー言ったもんだ。

欲を言えば舞台で直に役者さんのパワーというかオーラを味わいたい感じです。そういう迫力を感じました。田舎者ゆえ舞台なぞほとんど観たことが無い私ですら生で芝居を観てみたいなと。

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