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薔薇のない花屋その2

子役は大人を映す鏡。周りの空気を読み取る感受性は自我が未発達故に与えられた生きる能力(知恵)。それだけに、ドラマの子役の人が上手いと観えるのは、演じている大人の役者さんが上手いからと言う風にいえなくもないのではないかと思うんですよね、なんとなく。

何がよい演技で何が駄目かなんていうジャッジはしてないというか出来ないと考えるんですよ自分がガキの頃と照らし合わせてつらつら考えるに。だから周りと如何に同化するかに神経がいってるんじゃないのかなと。坂本竜馬の西郷隆盛を評して言った「鼓(つづみ)のようなもの」みたいな感じで、大人の世界に合わせて子役がはねるってことなんでしょうかねえ。勿論たまあにとんでもない早熟の天才とかが出てくる世界なんでしょうけど、そうそう出る筈もなし。それでも最近上手いなあと思える人が多いと感じるのはこういう理由からなんじゃないのかなと、ふとねそう思ったわけですよ。

そう思わせる香取さん竹内さん松田さんの演技だと思います。香取さんは「なまか」の後だけにそのギャップが激しいのですが、ガリレオのゲスト役を挟んでのこの役と言うのにはその幅の広さというものを感ぜずにはおれません。

竹内さんの多面的な表情は、前回観た時ひょっとして看護士の人と白い杖ついた人とは別人じゃないのかと思ったくらいでした。そういう顔だけではなく喜怒哀楽の表情のつけ方もさりげなく自然で、ホントうめえなと感心するしかありませんわ。ところで握られてる弱みって、お父さんがってなんなんですかねえ。

そうは簡単には脚本家の方は教えてくれないんでしょうかねえ。って思ってたらさらっと手術の見返りだと説明されちゃいました。お話しの展開といいセリフ回しが絶妙で軽妙なのは直感的に作られたという印象ではなくよく練られてる感じがします。もちろん無理矢理感のない役者さんの力量によるものでもあるのでしょうけれども。特に寺島さんのセリフは凝ってる感じが強いです。しかも私好きですこういうのは。

松田さんの役どころは今回晴天の霹靂でしたわな。潜入者とはねえ。そこまでやるか三浦さんって感じです。でもそう驚いたと思わせるストーリー展開は見事だと言うことなんでしょうねえ。今後は松田さんの二面性の演技が愉しみと言うことになるわけですな。

今のところの謎としては本人すらも知らないという盲目の役を演じなければいけない理由と、薄々は予想できる栄治に対する恨みつらみの理由ってとこですか。それともまだまだ次から次へと提示されてくるんでしょうか。展開が読めないけどなんとなく明るい方向へ進んでくれそうな感じでついていけそうです。

しかし声のトーンを抑えたイメージだなあと全体的にそう感じるので、音声さん大変なんだろうなと思えるような穏やかな印象を受けるドラマです。こういうほうが感情の起伏を表現するのにじわじわっときていいのかなとも思えるなんか目新しい感じがしました。

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