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風林火山

*風林火山35話・2007/09/03

毎週見てるんですが、今週の「リツ」役の前田亜季さんにはびっくりしました。

「リンダリンダリンダ」のイメージを引きずってるとはいえ、時代劇だからこそのけれんとはいえ、声も顔立ちも「え?」ですよ「え?」。

なんか物凄く大人になったみたいで、1・2年でこうも変わるのかとホントびっくりです。マジで別人28号の同姓同名じゃないかと疑ってしまいました。1985年生まれの方だから22歳ですよねえ。

まあ、舞台も経験されてるから役者としての引き出しを沢山お持ちなんでしょうが、それにしても見た目だけでなく漂う雰囲気までもが以前持ってたイメージを覆すインパクトを感じて「役者やのー」と叫ばずにはおれません。前田さんのHPにお邪魔したら、最終話までお出になられるとか。

しほりんが早々に逝ってしまって個人的に注目の役者さんがおられないまま、それでもドラマ自体が面白いのでズルズルとひきずられて見てたんですが、ひとつ愉しみが増えそうです。

*風林火山36話・2007/09/09

35話から前田亜季さんの「リツ」が登場されての話。、後ろに流れる音楽からして明らかに特異なキャラクター設定で、笑いを取ろうと言う訳ではないのだろうけれども、「リツ」と接しての勘助のどういった面を引き出そうとしているんでしょうか。振り回されるという点では、しほりんの「ミツ」と一緒なんだろうけど、それだったらSGファンとしては「リツ」でしほりん復活!でも良かったじゃんと思わないでもないです。

とは言え、「リツ」のさばさばとあっけらかんとしたキャラクターは前田さんこそって感じもしないでもないし、贅沢に両方見てみたいってところでしょうか。「ミツ」には母性という慈愛を持った勘助に対する想いがひしひしと伝わってきて感動したけど、「リツ」はどういう想いを魅せてくれるのか興味津々です。

いずれにせよ、姫様の登場する回はいつも、つい息苦しくなるのでこういう元気な登場人物は大歓迎です。願わくばこういう考えを持つ人が少数派でないことを祈るばかりです。重厚こそが大河ドラマの醍醐味と考える人が大勢を占めるとなると、私は明らかに少数派ですけど、バランスさえよければ両方見れたほうがいいじゃんって感じです。

*風林火山37話・2007/09/16

よくよく考えてみれば日本で最後に残った現代劇の要素をとっぱらった純度100%の時代劇なんだ大河ドラマっていまさらながら気づきました。セリフの間・言い回し全てそうなんだ。生身のリアル感を求めるよりも形式・様式を美しくするための芝居として培われた時代劇という別世界を堪能すべき作品なのだと。セリフが大仰だとか溜めがけれんだという違和感もまたをかしとしなければいけないんだと。

当初甲府の最下層の人間の物語だったこともあって人間味というものに引っ張られていたから晴信がやけに浮いてるように感じてたけど、ここのところは逆に晴信がやけに人間っぽく見えてしまうほど勘助が武士という異空間の存在になっているように感じられます。影虎が出てきて益々その考えに確信を持つようになってきました。

今回は北条と長尾・上杉の両シーンが特に武士の美というものを描いていて様式美として決まっていたと感じられました。竜若丸の目が印象的でした。ただひとつ私の好みで無い点は妻鹿田が現代風のお芝居になってた風に見えてしまってそこだけ人間劇の持つ人間の感情が見えたようで、好みの問題ではあるけれども、武士は人間じゃないから面白いというところから外れてしまったように感じました。(じゃ、どうせいっちゅうんじゃといわれてもアイデアがある訳じゃあないですけど)

タイトルは「母の遺言」なので今回は大井夫人(風吹さん)が主役なのでしょう。もう上手過ぎて何も言えません。何か書くのは黒澤映画や小津映画に講釈たれるような不謹慎なことのようなものでしょう。もう堪能したのみであります。

あと凄く脱線するんですが、池脇千鶴さんが何故か今回は綺麗に見えました。(勿論いつもお美しいんですけど今回は特にということで。)

*風林火山39話・2007/10/03

私の上杉謙信のイメージは幼い頃に見た「天と地と」の石坂謙信でかたまっています。以後の様々な作品で謙信が登場したときには、謙信役でお出になられた役者さんには申し訳ないんですが勝手に石坂謙信に置き換えて物語を見てました。

なので今回もそのつもりでいたんですが、Gackt謙信も良いじゃないかと揺らいでおります。上杉謙信のストイックな部分というものがGackt謙信の方が石坂謙信よりも強く感じられるのです。Gacktさん御本人の活動は失礼ながらあまり良く知らないのでどういう点でストイックさをお見せになられているのかは分からないんですが、戦国乱世の世で私利私欲に走らないその為に女人を絶ち毘沙門天に誓う上杉謙信と、Gacktさんが漂わすストイックなオーラとが私には何故か重なって見えるときがあるのですわ。まあ多少装束が気にはなりますけどそれを吹っ飛ばすものを感じます。

今回はお芝居的にも市川晴信が諸角を許すシーンなどは正に歌舞いた芝居で、Gackt影虎がけれんなお芝居でそれを補佐する緒方宇佐美が歌舞きもけれんもしないそれでいて重厚なお芝居とあって、しかも今回は伝兵衛たちの軽いお芝居とかも混ざったりとホント色々な種類が見れて見ごたえがありました。

私の勝手な解釈で歌舞く芝居とけれんな芝居の違いっていうと、以前ウッチャンさんのコントで、何かの大御所が現代劇なのにひたすら歌舞きまくってそれが異常に浮きまくってる姿が笑えるという、(確かキャメラマンの木村大作さんがキャメラマンの役で出てられてた様な記憶が)コントがあった筈なんですが、歌舞くもけれんも仰々しくて多少嘘くさくて大袈裟でリアル感よりも説得力・存在感のインパクトを強調したお芝居で、そこのところは一緒なんですが、歌舞く芝居は現代劇にはそぐわなくて、けれんな芝居は現代劇から発生してるというのが違いだと思ってるんですよ。

そんな薄っぺらい違いじゃなく他にもある筈なんですけど、どう違うのかうまく表現できないんですけど、今回の影虎と晴信を見比べて確かに存在するというのが再認識できたような気がしました。あきらかに違うと。

なので皆さん中途半端に合わせる芝居じゃなくそれぞれ異なる表現手段をとられているような気がしてそしてそれが個性的でかといってバラバラに散漫的になっていないところが面白いというか凄いというか。

でも高橋馬場はなんか中途半端な気がしてます。高橋和也さんて現代劇だといい役者さんだなあというか、私の好きな作品に大抵出演されていてしかも印象に残るお芝居をされる方で好きな役者さんなんですが、今回に関してはなんか違和感を感じます。勿論あくまで私の感想なので評価判断している訳ではありません。素人がそんなことできる訳ないですから。

*風林火山40・2007/10/08全然ドラマの流れと関係ないんですが、福田麻由子さんがドガンコ可愛いんでホントびっくりしました。笑ったときのくしゃっとした笑顔と泣くお芝居の印象深さが特徴と言うか上手いというか。末恐ろしい才能を持った人だなあとは思ってたんですが、今日のお姫様役見て可愛いというか顔立ちの整った美しさをも兼ね備えてる人なんだと新しい発見した思いです。とはいっても年齢的にこれから青春ドラマにいざ出陣というお年頃。上手いからと言って実年齢無視した背伸びするような役とかに振り回されることなく、歳相応でいって欲しいですね。今回は歳相応な筈なのでいたいけなはかなさを感じれてとにかく印象に残りました。

母親役の池脇千鶴さんは対照的に実年齢考えると、化けるのがホント上手い役者さんだと感心しまくりですわいな。確かまだ20代で独身ですよねえ。「学校の怪談物の怪スペシャル」にも書きましたがアイドルみたいな可愛いだけ(御免なさい)の人かとそのとき思ったんですが、とんでもない思い違いで恥ずかしい限りであります。そういう意味では私の書くものに信憑性なぞないというのがバレバレなんですが、今回の子を想う母親の心というものに心が揺れました。一体幾つまで年齢さば読めるんでしょうか、流石に高校生はもう無理でしょうけど上なら100歳くらいまでいけるんでしょうかねえ。ビールのCMでははっちゃけておられるしさりげなく凄い役者さんだと改めて思いしらされました。

谷原章介さんは「出るトコ出ましょ!」を見た後なんで、正直イメージ引きずって笑っちゃわないかなと思ったんですが、きっちり今川義元として見れました。あまりにも強烈な役にはまっちゃうとそのイメージから抜け出せなくなるときもあるのだけれどもそんなことはなかったですね。よかったです。なので安心して「出るトコ出ましょ!」連ドラ化してください。見たいです。

それと平蔵とリツって今回どこに出てました?出演タイトルには名前が連なっていたけど出演のシーンがどこだか気づきませんでした。

AND ほんとどうでもいい話なんですけど、「織田信長に攻められ三河で戦のさなか」というセリフ。信長の父信秀が急死したのが1551年。三国同盟が1554年信長はこの時期はまだ尾張そのものを統一してないような気がするんですがその状態で今川に喧嘩売ったんですかネエ。なんかちょっと不思議ではあります。史実なんでしょうか。ほんとどうでもいい話ですいません。

*風林火山42話・2007/10/22

なんか久し振りに佐藤慶さんを拝見したような。若干声が変わられたような印象を受けたんですが、佐藤さんが画に入ると決して重苦しくない重厚感が増すので、これからもお元気で沢山の作品にてその存在感を観てみたいものです。

今回は「一方は己を高く一方は己を低く見過ぎておる。まるで天と地じゃ。」と言うセリフに何故か過剰に反応してしまいました。

前回で雪斎が後の家康に述べた信玄評に全く同意する謙信派の私としましては、「天と地と」という表現は謙信を表わす言葉と同義な重みのある言葉なのです。

「天と地と」とは、正しき道や心の持ちようを「天」戦国乱世の現実を行き抜くことを「地」その両面を「と」と言う文字でつなぎ自らを生きた上杉謙信を表現した言葉と私は理解してきました。それは小さい頃大河ドラマ「天と地と」を観て、それなりに大きくなってから海音寺潮五郎先生の本を拝読しての私なりに至った解釈です。

NHKには受信料払ってることだしお金払って観る映画やDVD並みにとツッコミ入れて品の悪い自分勝手ないいがかりをつける客と思われても仕方ないんですけど。上杉謙信の生き様を表わす言葉として刷り込まれている私としては、どうもなあと言う気がしてならないのです。

天の反対語が地というのは知っています。使い方が間違っていないのもわかります。でも思わず連想してしまうので影虎と勘助を比して述べる言葉にしては欲しくないというのが率直な気持ちです。他の番組ならともかく同じ大河なんですから。

以上いちゃもんチェックでした。多分誰も同調することはないでしょうけど。

*風林火山最終話・2007/12/17

受信料払ってるから民放ドラマと違って多少悪口とも取れるようなこと書いても罰が当たらないだろうと考える罰当たりな私です。役者さんに対して異議申し立てしてるわけでは毛頭ありません。お芝居に関しては素直に感動しました。

でもねと単純に違和感を憶えること。大仰な時代劇にして往々にありがちなこと。雑兵は一太刀で絶命するが偉い人ほどちっとやそっとの太刀数や矢数では死なない。まあ上にいる人ほど強い精神力があるからといわれればそうなのかもしれないですけれども、戦場でのリアルな臨場感を削ぐ結果になるので劇的ではあるけれど私の好みではないです。

勘助の遺体を重臣たちが囲んでそのあと勝ち鬨を上げるとき、そこにいるのは重臣と信玄のみで他は草生す屍のみという光景。一応戦場ですよ。忍者がとまではいかずとも命を狙われる危険はある訳だからあれだけの人数ってことはありえないでしょうに。勝ち鬨だって全軍でやるべきイベントであって勘助への野辺送りという筈もなく。

視聴率的にも悪くないドラマだった筈ですよね確か。それにしちゃあ合戦のシーン省エネというか人が少なかったなあと。こじんまりとした合戦みたいでした。歴史上において激闘が繰り広げられた川中島の決戦にしてはということです。

役者力を愛でるドラマなんだからぐちぐちゆうなという反論はごもっともですが、大昔の事とは言え戦争という殺戮の場を描くわけですから、戦争は無情で悲惨なものであってしてはならないと言うメッセージとしての部分も描くべきなんじゃないでしょうか。侍の美学といった綺麗ごとだけで済ましては欲しくない想いがあります。

洋画とかでいろんな特殊効果を駆使してありえないことでもリアル感で魅せるこの時代にリアル感を無視した昔ながらの役者力だけに頼るというのはどうかと思います。時代劇はもう形式として完成しているのだから時代遅れでいいという論理なのでしょうか。

それにしても終わってみれば全部見た大河ドラマなんて何10年振りだろう。しほりん目当てで観てそのままずるずると引きずられて最後まで観てしまった。謙信ファンなので信玄は敵キャラなんですけどね。今年はちりとてちんと風林火山ずっと見てるからなんか久し振りに受信料払ってる元は取ったかなって気分です。

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コメント

初めまして、松重さんのブログから漂って来ました。
私も「ちりとてちん」「風林火山」の大ファンで、最近のTVはそれしか見ていないと言ってもいいかも・・・
で、昨日の信玄、本当に仰るとおり、何故、他の人いないの?
なんであんなに切られているのに死なないの?最後あれ?って感じでした。
前半の面白さに比べ、川中島等々戦いの場面の激しさも伝わらず、少々不満な終盤でした。
内野さん目当てで見た私ですから、まっ、いいんですけどねぇ。

投稿: kiki | 2007年12月17日 (月) 09時41分

kikiさんコメントありがとうございます。
私と同じ感じを持つ人がいるとホッとします。好きだから観ていて、そして感想書いてるのだから批判ではないつもりなんですよ本人は。
内野さんは凄かったですね。勉強不足でこの作品で初めて知った方です。私は貫地谷さん目当てで見始めたんですが今後は内野さんも要チェックです。

投稿: はちまん | 2007年12月17日 (月) 13時13分

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