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天然コケッコーその3

役者さん特に女優と呼称される方というのは化けるのが技術でそれを愛でるというものだと少なからず思っていたんですよ。だからその方の芝居してない素の部分なんぞ興味持たなかったんですけど。

でもしかし「天コケ」の夏帆さんみてそうじゃない部分もあるんだと改めて実感した次第で。上手い下手とかいう領域ではなくて、その時というかその瞬間でなくては絶対表現できないものがあって、例え同じ本人であっても2年後5年後に同じ役を演じてみても無理だと言うドンピシャのタイミングというものがあるんだとこの映画みて思いました。役者さん絡みに留まらずホント見直すたびになんか見つけ物があるようで不思議な魅力を持った映画です。

中学と言う特別な時期なんだからという子役故の特別扱いすべき事なのかもしれませんがその時でしか愛でられないものもあるんだと再認識した次第でありますわ。20代でも30代でもそういうことがあるんだろうなと。少し役者さんを観る視点が変わりそうです。

話は変わるんですが、知り合いと何に今はまってる?という話題になって、「天コケ」にはまってると言ったら、どこが?と問われてしまいました。納得させて「ほいじゃわしも観てみすかな。」と言わしめるにはどう表現したらいいのか一瞬フリーズしてしまいました。

で、どのシーンが良かったよと聞かれたので観てない人に説明する術を知らない私は再びフリーズしてしまいました。「とにかくええで。」が精一杯でおました。

会話は不完全燃焼で終わってしまって悔しいので、再度考えをまとめてこの次の会話に備えとこうかなと(次あるとは思えないけど)。なので方言についてはその4に回します。基本と言うか映画そのものは漠然と観る方がやっぱ正しいと言う考えは変わってませんけど。

*「田舎の空気感がええだって。馬鹿のんびりするにい。」

*「登場人物のバランスがええだって。」

主役にばかり焦点が当たる視野の狭い作品ではなく、大人衆は「700円」しかセリフがないおじいちゃんとか(昔は無口な言葉足らずの人がたんとおったなあ)インパクト絶大なしげちゃんとかサユリのママとかの大人衆。さっちゃんのまだ幼すぎて集団生活に相応しいのかどうか非常に微妙な危なっかしさの残る動作所作。色んな登場人物追っかけても愉しい肌理(きめ)の細かさ。

*節目は描いてるけど終わり(結論)は描いていない。だからすごくリアルな「そよ」という人間のドキュメンタリーにも見える部分がある。このあとどうなるかなんて観る人毎に違うんだろうなあと。ひとついえるのはそよ達みんな明日があるってことでしょうか。その明日の連想は観た人の人生経験に照らされて違って映るんだろうなと。ちなみに私は、高校に入って最初のうちは付き合ってるけれど学年が上がる毎に距離が出来てくんだろうなと。

*お気に入りのシーン 重要なシーンである黒板になりて~と思えたシーンとかボタン付けのシーンとかはあえて省いて脇道?的に

お好み焼き屋のシーン

お好み焼き屋でそよがパイプチョコを渡した後の子供たちみんなの様子。そよは「なんかしまった」と思ってるのが背中越しの固まり具合で感じられてそれに無邪気ゆえに追い討ちをかけるようなさっちゃんのキツイ一言。男子は期待がそがれた落胆という感じで伊吹ちゃんとあっちゃん手作りのチョコに手をつける。あっちゃんはそよに気を使って、伊吹ちゃんは場を楽しくしようと陽気になる。その輪の中に入れないかっちゃんはいいなあって感じでひたすら無表情でチョコをガン見してる。もしかしたら私は背中で物語る演技ってのが好きな変人なのかも知れません。チャプターでいうと「9.聖バレンタイン」は大体全部好きです。

猫のシーン

問答無用の癒しですわな。今のところ5箇所見つけたんですけどまだあるのかしらん。矢口史靖監督も好きあらば猫を登場させんと欲しておられますが、今のところ山下監督の勝ちのような気がしてます。

バレンタインデーの日の床屋のシーン

レジでのやり取りの間は流れるようにテンポ良くスムーズで観ていて愉しいです。ま、このシーンに限らず佐藤浩市さんが出られるシーン全部そう思えるんですけど。子供の世界との対比というのがみられて、そういやあ昔は大人の世界と子供の世界が今よりもっと明確に分かれてたなあというのを想い出しました。

郵便局での会話のシーン

女性二人の挨拶にかこつけた決闘シーンは、コメンタリーで監督さんもおっしゃってらしたけど「こえ~」(怖い)でした。浮気?発見のシーンもこえ~でした。

バス停のシーン

なんでバス停?という理由が納得できるという、分からない人への優越感。答えは過去の山下作品見れば分かろうて。どうしてという意味は判りませんけんど。

*逆にツッコミを感じたシーン

はがきの期限切れを注意する。人のはがきを読む(チェックする)ってのは集落みな縁者みたいなもんだから許されることかもしんないけど、少なくとも私がそうされたら親切心から出た行為であってもちょっとずけずけとしてて嫌だなと。そよが「これで着くかいねえ。」みたいな会話があってご無礼と言いながらしげちゃんが葉書診るって方が納得なんですけど私としては。

ポストがふたつ並んでる。私だったらどっちに入れていいのか判らないので結局中に入って尋ねることになるだろうなと。コメンタリーで監督さんが気にされてたけれどやっぱ違和感ありますよ。

水色のセーラー服。見慣れればどうって事ないんでしょうけどインパクト有り過ぎですわ。

まあ、あちゃあちゃ書き連ねたんですけど、口でこける講釈じゃないんで、また人に聞かれても説明は無理と言うことだけは悟りました。

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