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しゃべれどもしゃべれども

素直な感想はやっとこさ観れた。前評判の記事も観た感想とかも好評だったので。浜松という田舎には来てくれなかったのでDVDが早く出てくれないかと心待ちにしていたのであります。

で、ようやく観れました。期待が膨らんでた分予習を凄くしたおかげですんなり溶け込めたのか、つくりがしっかりしてるからかは分かりませんが、枕の部分でもう入り込めたような気がしました。主人公の三つ葉(国分さん)のキャラがちゃきちゃきの江戸っ子というものなんでしょうか、やけに喧嘩っぱやい性格だなあと感じました。遠州人は口は悪いですが喧嘩っぱやくはないので物珍しいです。こういう師匠と弟子の世界って時代に関わりなく存在してるみたいで昭和だろうが平成だろうが明治であろうが変化が少ないんでしょうかねえ時代設定いつでも違和感ない気がしました。でも新作落語演る噺家(山本さん)が出てくると今だなあと実感しました。座布団片付けてる時の会話のシーン辺りなんか。

師匠役の伊東四郎さんとおばあちゃん(老けてなくお美しいです)役の八千草薫さんががんこいいです。このお二人がいなかったら詰まんない作品になってたかもしんないとマジで思ってます。どう説明していいのかちんぷんかんぷんなんですけど、師匠だからと演技より技術ということで本物の落語家さんにお願いせるよりもじぇったい伊東四郎さんで正解だと思いました。東京なんですよ下町の東京、存在が。八千草さんの役はストーリーの本流からすれば若干外れてる存在なのですが、五月(香理奈さん)の対比と言う意味でも、あったか味のある来易い開放的な家を作り上げる張本人として不可欠だと思います。三つ葉だけの雰囲気じゃ気軽に寄ろうと思いませんもんね。おばあちゃんがいてこその往き易い家なんですよ。それにしてもおちゃめというか可愛らしいことしてもいやらしさがなく自然なので凄いです。こんな事書いたら怒られるでしょうけど、絶対年齢高くさば読んでます。

ゲリラ撮影したんじゃないかと勘繰る位にエキストラと呼んでいいのか判らないくらい出てくる人達が市井の雰囲気を作り出していて、なんの力も入っていない(作り物じゃない)素の普段が醸し出されていて、それによって登場人物達が変に浮いてなくてこの街で毎日生活してるんだと言う説得力があって好きです。

エンディングに向かう一番の見せ所である三つ葉の落語は一観客になって笑ってしまいました。落語が簡単なものだなんて絶対思えませんから国分さん相当努力されたんだろうなあと敬意を表します。

ただエンディングはストレート過ぎて粋な感じがしませんでした。なんか恋の始まりと未来へ続く予感を描いたお話しにすり替わっちゃったようでイマイチどうも粋を感じられないのが残念でおました。ほおずきにまつわるあたりは流石江戸風情。粋だねえと感じたんですが。

生徒と先生の関係もこの後も続くのかと思ったんですが、みんな目的が達成して終了というのも分かるんですが「次なにする?」みたいな継続性で終わっても良かったんじゃないかなと思わなくも無いです。ひと夏の思い出でお後がよろしいようでで締めるということなんでしょうか。

同じ落語のお話しの映画で「の・ようなもの」を観た事あるんですけど、こちらは一種の挫折感があってちょっとせつないほろ苦い青春のお話しだったんですけど、この作品は晴れやかな気持ちになる映画でした。が、青春感動ドラマと銘打ってありますが青春というよりひとつ壁を越えた人間のドラマという感じのほうが強かったです。ひとりの犠牲者も無く登場人物みんなハッピイエンドで締めるドラマというのは作る方は大変でしょうけど観てる方は楽に観れて愉しいです。

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