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ガンジス河でバタフライ

*前後編通しで見直してみると、「てるこ」の表情が終盤に向かうにつれ徐々に穏やかになって行ってる事に気がつきました。きちんと計算してるんだと。やたらとハイテンションに見える事の方に目がいってしまっていて気づきませんでした。でもこのハイテンションというか大きな表現が好きか嫌いか、良いか悪いかは人それぞれでしょうけど、私は「長澤まさみ」が持つ才能として歓迎したいところです。こじんまりと小さくまとまった人が大きく魅せようとすると大袈裟とかわざとらしく見えてしまいがちですが、長澤さんの場合はそういう無理した感じに見えず自然とデカイと言う風に魅えるからです。大は小を兼ねる。年齢重ねて角がとれて丸くなればいいだけのことで今は完成形を求めず素質を魅る時期なのではと思って観てます。

*一度観た感想は、コメディーなんでしょうけど、可笑しいけれど単純に笑えるという感じではなかったです。「長澤まさみ」という役者さんはやはり絵空事のお話しよりもリアルな地に足の着いたお話しを得意とされるんでしょうか。それともインドの空気がそういう画を撮らせたんでしょうか。日本での撮影されたと思われるシーンではギャグ満載って感じでインドでのシーンでも同様にギャグてんこ盛りなんでしょうが、日本でのシーンの方がギャグとしては面白かったです。別の見方をすれば普段ボケとツッコミに慣れてしまい過ぎて「てるこ」の一人ギャグには反応出来なかったんでしょうか。そう感じました。

でも二度目に観た時は、最初観たとき印象にあったのは、写真とってあげるよといわれて腕を握られた時にホエホエとなったシーンくらいだったんですが、繰り返し観たときにはグズグズ泣いて家に電話した時の親子のとんちんかんな会話シーンとか後半の「それあたしのカメラ」といわれてあちゃーと狼狽するシーンとか、そんな感じで見直した分だけ可笑しいシーンが増えていくので単純に私がコメディーの勉強不足と言うことなのかもしれません。

*悪党が誰も出てこないお話しはやはり安心して見れます。作る方は大変なんでしょうけど。でもメイキングを観てから本編を観たのは正解でした。製作者の意図とは離れた見方かもしれませんが、原作者の方と脚本家の方が実際にインドいった模様というものをメイキングで見て、それを「長澤まさみ」がどうドラマで演じるのだろうかという興味が湧きました。どうみてもお嬢様キャラとはかけ離れた「てるこ」ですから、「長澤まさみ」のキャラクターとどうバランスをとるのか興味を惹かれました。物凄く「てるこ」の方に歩み寄ったのかそれともあれが「地」なのかは判断できませんでしたが生き生きしてた事は確かに映って見えました。DVDも出るって最後にテロップ流れてましたが、メイキングもDVDの中に入れてもらいたいです。

*東宝のお姫様が東映でというのはなんか不思議。前編の感想でインドでのスタッフの数の少なさに驚いたと書いたんですが、やはり見直してみると映画としてきちんと作られたものを観てみたいと思いました。でももし東映映画として劇場公開したら当たるんだろうかというのはなんとも言えずビミョー。私は観に行きますけどね。こういう作品第一主義は好きです。しかし繰り返し観ないと面白味が出てこないと言うのはDVDに向いてるんでしょうかねえ。素人なんで劇場で笑える自信がイマイチない。

*石橋蓮司さんまでインドでロケなんて、しかもほんの数秒のワンシーンのみって。贅沢なんだろうけどエラく気になりました。「ちょっと遅くなる」と言うせりふでもしかしたらとは感じたんですが、実際のシーンを見るとマジ?と笑えてきました。お父さんだけまともかと思ってたんですが、この家族全員ぶっとんでました。

*自分らしく生きるという「たくましさ」というのがひとつのテーマなんでしょうか。でもインドの色んな出てくる商売見ると「ずうずうしい」とか「ふてぶてしい」って感じにとれなくもなくて、日本人が人生の教訓を得る地ではないような気がしないでもない。そこんとこは地域によって感じ方が違うんでしょうか、関東人が関西人見るような感じで。ちとここが(インド)第二の故郷には私ではなりえないような「たくましさ」を感じます。そういう意味では原作の方が大阪弁というのは納得です。

*蛇には巻かれるわヤモリと共に寝るわガンジス河でバタフライはするわで、ホントなんでもやる人です。ラジオでのご本人の発言によるとぶーたれてたみたいですが、でも結果としてやってる訳で、この方にNGなことはないんでしょうか。髪型は作品ごとに全部変えてくるし、ひとつのイメージに捉われるのを嫌ってるんじゃないかと思えるほどです。丸坊主までもうやっちゃてるんで後なに残ってるんだろう。モヒカンか?リーゼントって手も・・・て女子だった。

*夜の11時台にやるような作品でしょうか、普通に9時から2時間ドラマで一気に見たほうが良かったような気がしました。やはり若者のお話しですからね。大人が過去を振り返ってああそうだったと郷愁を誘うようなものではなく、これから社会に出て行こうとする人へのメッセージ性の方が強い感じがしましたので。

*悪口を少し。飛び込む前の叫ぶシーンイマイチ聞き取りづらかったです。多少でいいので大声で物言う時の発声には気を使って戴きたいものです。それとも私の年齢では聞き取れない周波数の声なんでしょうか。じゃしょうがないか。それにお母さんの腹話術もよく聞き取れなかったし、自分の耳がおかしいのかなあとも不安になる今日この頃です。

家にインドから戻ってくつろいだ時にソファに大股開きで寝っ転がるように座るシーンは好きくありません。野生と野蛮は異なるもの、流石に全身映すことがなかったからいいようなものだけど、精神が逞しくなって帰ってきたのと、理性を失って帰ってきたのとでは大違いな筈です。「はしたない」と「恥ずかしい」は日本人の理性の根っこだと思っていますので。

*こんだけだらだら書けるんだから、私には面白い作品と言うことなんでしょう多分。私も悲惨な旅ほど記憶に残ると考えるタイプではありますが、ここまでは流石に強い感動を味わいたくはないというか腰が引けると言うか。ホントよーやるわーって開いた口が塞がらないって感じですかね。確かに一生に残る旅ですわ。人生観変わるってのもまんざら大袈裟ではなさそうです。ということは、ロケ行った長澤さんも人生観が変わって帰ってきたってことですかねえ。どう変わったんでしょう。

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