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それでもボクはやってない

イタイお話しなんで見直すのに時間がかかりました。現在の刑事裁判制度の現実を問う作品というテーマですが、私的には自分に置き換えて観てたのでそんな大きい話としてでなく仮想というかバーチャル裁判を受けてるような気分でした。

私の経験値は、裁判の傍聴と交通事故のときに警察と検察で調書とか質問を受けたぐらいで、この映画みたいなハードなものではありませんでしたが、それでもこういうことに関わるには物凄い精神的労力を要するということは分かります。勿論お金も時間も。

闘うと言う言葉がホントピタリとはまる感じです。人間の記憶なんて普段は普通に生活していると随分といい加減で無意識に過ごしてるもんなんですが、いざこういう出来事に遭遇してしまったら絶対に必要な事は人により正確に伝えなければならないというこです。無理です。でもやらなくちゃいけないんです。そういう精神状態の中で自分を支えるのは「自分は悪くない」という信念です。同じことを違う場所で同じように言う。あやふやな記憶との葛藤と自分が可愛いから自分に都合のいいように作り変えてないのかという迷い。繰り返す内に「これで間違いないですか。」と問われ「はい」と言い切る自信。映画では「いいえ」という勇気ですが「それでもボクはやってない」というタイトルは秀逸だと思います。

ここに出てこられる登場人物はみな強い人達ばかりです。現実的にはどこかで「もういいや」と逃避してしまうか、関わりあいたくないと自分自身のことでさえ他人事として知らぬフリを決め込むか。そんな人の方が多いのではないのでしょうか。私もその部類に間違いなく入ります。

143分と長いんですがこの世界に引きずり込まれて早かったです。全てのシーンに遊びがなくて気が張り詰めっぱなしだったんですが早かったです。その分観終って一気にドヨヨンと来ましたけど。まあ最後のセリフが元気よく発せられたのが唯一の救いなんでしょうか。

悪と正義ではなく、誰が敵か味方かという徹平目線で見てたので、母親と友人そして同じ境遇の人に感謝の念を抱きました。そして自分は友人足りえるのかと自問自答したりもしてしまいます。自分が徹平なら前出したようにすぐ楽な方に流されちゃいますから。せめて人の為に自分は動けるのかということを考えてしまいました。強く生きるとはこういうことを言うんでしょうね。昔戦争映画の戦闘機乗りの作品で、被弾して瀕死の状態で基地に帰るべく僚機のパイロットが「寝るな(意識を失うな)」と励ますがふっと(もういいやって感じで)笑みを浮かべて墜落していくというシーンを思い出してしまいました。

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