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2スト乗り

私が大型のバイクに跨れるようにたった頃、世間はヤマハのRZが4ストに一矢報いて、その後スズキのγやホンダのNSRのレプリカがブームになる前という2ストブームの中間くらいの時期だったような曖昧な記憶がある。

50ccに乗っていた時代が長く、当然2スト乗りだった。

エンジンブレーキなんて教習所の筆記試験ぐらいでしか使ったことがないというくらい、2ストのエンジンブレーキは効かない。良いか悪いかは知らないが2速3速一気に落とすという事も平気でしてたっけ。

アクセルは全開か全閉かのどちらで微妙なアクセルワークなんていらない。一度回転が落ちたらアクセルワークでジワジワとなんて無理。とっととシフトチェンジが鉄則。一気に吹き上がるがすぐ頭打ち。しかも一度焼け付きなんかしたらエンジンは死んだも同然。2ストに力強さ粘り強さという呼称はない。こまめを通り越して傍から見たら慌ててるように見えるくらいの頻繁なシフトチェンジが要求された。

2スト乗りには江戸っ子気質のような気忙しなさがないとなれない。

服は汚れるものと言うのが鉄則。仮面ライダーの愛車も夢じゃないというくらい煙をはいた。嘘か誠か知らないが、暫くチンタラ低回転で走らせてその後一気にウィリーするくらいの勢いでアクセルドカンすれば煙がよー出ると言う話を聞いて、試しにやってみたら、オイルのビチグソが噴出して後ろについてた友達の服やヘルメット・前輪を油まみれにしてバカヤローと叫ばれた。前輪についた油が道路にこすり付けられて落ちるまでツルツル滑りながら走っているのをミラー越しに見て、今日はこのままサヨナラしようと決心したことがあった。事故らず済んだので笑い話で済んだのだが今思うと危ない事してたもんだと。友達が運転の上手い奴でホント良かった。自分の排気ガスでも汚れて、ウインドブレーカーの背中部分はオイルが点々とつくものだった。諦めと言うより宿命。

マフラーは触ってはいけない。熱いからというだけじゃなく、油でべとべとなので触ったり服にふれたらなかなか落ちるものではないからである。水に圧をかけても落ちないし、ブラシなんぞ使おうものならそれだけでブラシが使い物にならなくなるくらい油だらけになった。自分にもバイクにも綺麗好きを要求する奴では2スト乗りには向かない。

カーボン焼きと称してマフラーの中にあるサイレンサーを引っこ抜いて焼く。というかあぶる。この作業が性能を維持する秘訣。決して根性焼きではない。芯を抜いたマフラーのほうははりねずみみたいなブラシで耳かき鼻ほじりの要領でカスをほじり出す。ドロドロだとオイルが多すぎなので混合量を調節。カチカチだとほじったくらいでは取れないので木槌でボコボコにしてからこそぎ落とす。オイルが少ないと焼きつきが心配なのだが、バイク屋のオヤジに言わせるとドロドロよりかいいと言ってた。

2ストは走行距離1万キロまで。以降はエンジンがへたるといわれてた。ホントか嘘かは知らないがそう信じこまされていた。

そんなこんなで、RZからカタナに乗り換えた時は何もかも怖かった。全然過去の経験役に立たないんだもの。2ストと4スト、カタチは一緒でも違う乗り物だったような気がする。馴れてしまえば4ストが楽チンだけど狂気に浸りたくなる時たまに2ストに乗りたくなる。

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