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アンフェアとホワイトアウト

アンフェア the movieを観ました。前もっての言い訳になりますが、私は面白かったと思った作品の感想を書き込むことにしていて、決して「つまんなかった金返せー!」と言うような作品の愚痴は書かない様にしています。なので、以下の作品は面白かったと判断しているうえでの感想です。小さい頃好きな子に対してついいじめてしまうと言う、アレみたいなもんだと思ってくださいな。決してSではありません。

難攻不落の場所への攻略戦。しかも小よく大を制すということで真っ先にホワイトアウトとイメージがダブり、どうしても比べて見てしまう事に相成りました。

*アンフェア

お話しの流れが速く、テンポよく見ることができました。母は強しと言うお話しですがそれにしても強すぎます。事件の動因部分はよーでけとるわあと感心しきりでしたが、細菌兵器が出た以上警察権力だけで済むお話ではないような気が。ちょいとだけでも政府や防衛省とかのやり取りのシーンを入れ警察だけでけりをつけるタイムリミットを政府等から設定されてその時間内で任務遂行を果たすという時間制限もあったほうが緊迫感が増したのではないでしょうか。

銃撃戦が勇ましいんですが、湧き出るショッカー相手にしてるわけじゃないんだから、ある程度何人倒さなきゃいけないのか人数を分かりやすく示して欲しかったです。

アンフェアって終わりもアンフェアで、次を予感させるようなムズムズした終わりになってるんですが、観終わったときに気持ちよく映画館を後にしたいじゃないですか普通。テレビは次の番組があるから気分の切り替えがすぐ出来て良いけれど、映画だと家路につく間映画の余韻を反芻するときなんか中途半端だとちとむなしいんですよね。物語は幸であっても不幸であってもきっちりケリがついたほうが有難いです。

誰がアンフェアなのかがこの作品のテーマですが、映画に至るまでにテレビとスペシャルと連なっていくうちに皆胡散臭くなってしまっていて、もう全員叩けば埃の出る人ばかりに見えてしまって暗い感じに思えました。ひっぱり過ぎと言う感も否めなくはないのではないのでしょうか。しかしもしも「そして誰も居なくなった」というのが真実のテーマであるのならば見事に術中に嵌ってる訳ですがそうだとすれば辛く苦しいお話しです。確かに雪平が「誰も信じない」という気持ちも分かるような気になるんですが、和気あいあいと仲良くやろうよ主義の私からすれば「辞めてやるこんなとこ」って思いますよ。

どこかで見た感想で、加藤ローサさんが「あれだけ?」って、次があるんではと思ってたけど最後まで出てこなかった。と書いてあったのを読んだんですが私もそう思いました。三上が捕獲で看護婦さんが処分というのはちと?でした。

*ホワイトアウト

ダムという人間が作り出した雪にも守られた孤高のコンクリートの要塞。防衛力に優れているだけでなく、放水することにより下流の地域にダメージを与える事の出来る攻撃力も兼ね備えている。その要塞に武装したテロリストグループが立てこもり人質も捕獲した上で大金を要求する。それを阻止するために一人の男が立ち向かうというお話し。

こちらも動因部分は見事です。映画であって現実ではないのですから、当然テロリストが敗北するという前提で観る訳ですが、ここからどうやってテロリストを負かしていくんだろうかと無い知恵を膨らまして攻略案を考えながら観る愉しみがありました。

映画での対決はテロリストの佐藤さんと織田さんの対決戦で署長の中村さんが見届ける係りになって描かれているんですが、対決は佐藤さんと中村さんの対決知能戦で織田さんを含め数人が実働隊として動くという方が個人的な好みです。正直こんな奴米国映画の中にしかいねえよと突っ込んでしまうほど織田さんはスーパーマンとして描かれています。銃も扱えないへっぴり腰だけど友に対する想いと他にいないという使命感に支えられていることになってますが、日本人離れしてます。後半のスノーモービルが出てくる辺りからその度合いが加速していきます。

エンディングはスカッと爽やかこれにて一件落着という大演壇での終わりですので気持ちは良いです。

*両作品の比較

どちらも敵役がすんごいです。アンフェアは椎名桔平さん、ホワイトアウトは佐藤浩市さん。存在感抜群で揺るぎない説得感を感じます。やはりこういう作品は倒すべき敵に威力を感じなければお話しになりません。自分達の崩壊で崩れ落ちてくのではなく主人公が切り崩していかなくては興ざめです。

画の美しさはホワイトアウトが実際のダムでの撮影。雪という景色で良かったです。浜松は山の方でない限り雪が積もる事はないですし、スパイクタイヤなぞ使うのはスキーに行く人くらいですので雪景色は見慣れてないので新鮮です。その分寒さの感覚がつかめないので雪の中の困難さは他人事なんですが。

謎解きというかホワイトアウトがどうやって?でアンフェアは誰が?なんですが、最後まで謎を引っ張ったアンフェアのほうがエンディングまで緊張できました。ホワイトアウトは終盤謎が途切れてたので、全容が見えてからのチェイスには幾分長さを感じました。迫力もあったしお金もかかってるんだろうなあという思いはありましたが。

組織というか集団に個人が対抗する図式というのは日本では成立しにくい感じがしてるんですが、両作品ともそれに挑戦してることのチャレンジ精神が伝わってきます。が、ハリウッド映画見慣れてる人から観れば点数は辛くなると思われます。なんででしょうねえ、「赤信号皆で渡れば怖くない」集団性の強い民族だからなんでしょうか。だから一人の突出した活躍は嘘くさく見えてしまうんでしょうか。でも最近のガキは「赤信号自分が良ければ全部青」という奴が増えてきてますからそのうちヒーローものの出現に違和感がなくなる時が来るのかもしれません。そんな自分勝手な奴らの下で生きていたくはないですけど。

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