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浜松ついこないだの昔話1

私が小さい頃昭和40年代頃のお話。記憶からの引き出しなのでいい加減若しくは嘘だと思われましたら突っ込んでくりょう。

国鉄浜松駅が高架になる前のお話し。浜松は国鉄の線路で二つに分断されていて街の中心部は駅の北側にあり、駅南と呼ばれる中田島砂丘に続く地域に街中から行く道は砂山銀座に抜ける道と龍禅寺からのと二箇所しかなかった。トンネル式の一車線の交互通行を信号で交代に通過する仕組みだった。とても狭く歩行者といえど信号を守らないといけなかったほどで、トンネル内は息を止めて通り抜けないと駄目なくらい排気ガスが溜まっていた。小学校で危ないから行っちゃいけませんみたいな事を言われてた記憶が残ってて、したがって子供にとって南のはじっこは浜松駅だった。平田(なめだ)の交差点はあかずの交差点と呼ばれていて毎日が帰省ラッシュのような渋滞だった。

朝晩の通勤時、駅南から通う人たちは道路を使って線路を渡らず、国鉄の入場専用の定期券というのを買っていてそれで駅構内を通って通勤していた。線路を渡るのにお金を出して渡っていたということである。親戚が龍禅寺に住んでたこともあり、私も何度か親に連れられて入場券を買って駅を通り抜けた。当時の駅は木造でそこに入ると明らかに別世界に来たような旅情感溢れる雰囲気を醸し出していてわくわくしてた。ただお便所は臭かった。

わくわくといえば子供心に祭りの記憶もわくわくだった。凧と共にお鴨江さんがあって、松菱から鴨江神社に続く道の両側に白く輝く電球(蛍光灯?)で照らし出された露天がディズニーランドの各アトラクションのようにずらっと並んでいてひたすら目移りしていた。あの頃の一般家庭用電球は黄土色に光っているのが当たり前で白色灯なんて珍しいものだった。

私は全く乗ったことも見たことも記憶がないのだが、松菱の前の道路に路面電車の停車場は記憶している。停車場は黄色と黒の縞模様色してたコンクリート製だったかな?なので実際路面電車が走ってたのか路面電車の停車場風のバスの停留所だったのか定かではない。

国道1号線は最初駅の前を走ってる道で、その後バイパスと呼ばれる市の中心部を迂回する形で今の1号線が出来てからは旧国1と呼ばれていた。市内の渋滞はトラックなどの大型車が来なくなった分緩和されたとはいえ、向宿(東警察署辺り)から駅前を通り抜けるまでは未だにいらいらが募る。路線バスは今は遠州鉄道一社で切り盛りしてるが、市営バスというのが存在していた頃もあった。大人たちが赤字だですぐ潰れるらぁとか世間話でよーゆーとったが、ほんとに廃止になって、洒落にならなかった冗談話しである。自家用車を持つなんて金持ちのするこんで、一般ピーポーはオート三輪かラビットとかのスクーターがせいぜいだった。少し前までバイクを昔ポンポンと呼んでいたと言うことで統一されているが、当時は車種によってはバタバタと呼んでた人もいた。

曖昧な記憶だけれど旭・板屋町の繊維問屋の入り口辺りに果物屋さんがあって小道をまたいでおもちゃ屋さんがあった。その横に自転車預かりを商売にしてたお店があった記憶がある。木のすりガラス戸を開けて入るとコンクリートをひいてない地面むき出しの土間に預かった自転車に埋もれるように店番の人がいた。店に入ると土の匂いがした。あの頃は人付き合いが重要視される時代だったし何事も大雑把で店の人の気分を損ねたら受けるサービスの質が下がるので、そんな親しくも無いけど世間話は当たり前、手土産ひとつも持ってきゃ大切にしてくれた。金の無い人ばかりだったのでチップという風習は育たず言うならタダの挨拶が育ってた。道路自体もまだ舗装されてなくて、雨が降ると田んぼの表面を歩いているようだった。(ただしこの記憶は40年代ではなく30年代かもしれない)40年代後半にははおもちゃ屋は大塚菓子店に自転車の置屋さんはお蕎麦屋さんになっていた。昔は大通りをはずれた小路ごとに同じ職種の商売の店がそれぞれ並んでいて道ごとに専門店街を形成していた。まぐそ通りは飲食店板屋・肴・旭は乾物屋さんとか衣料のお店とか田町は陶器屋さんとかがかたまっていて、高級なとか贈呈の品は松菱で、自分たちが使う分はそれぞれの小さなお店でという使い分けをしていた。松菱のお得意さんは文字通り金を落としてくれる人で、それぞれのお店のお得意さんはいつも来てくれる人であった。

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