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噂のストリッパー

正当には、本(○枠付)噂のストリッパーと言うタイトルですが、字がないので。

ビデオを整理していたら出てきたんですが、買った記憶がございません。誰かから借りることはないので、多分買ったんでしょうが本当に記憶がありません。しかし中身を見直したらうっすらと覚えていたので、もしかしたら、ポイントが貯まってほぼ無料(?)で手に入れたのかもしれません。身銭をきらないとこんなものかもしれません。Hビデオの中に紛れていたんで、もしかしたら周防監督の「変態家族兄貴の嫁さん」もないかなと探したんですがさすがにありませんでした。

1982年公開 森田芳光監督・脚本 

出演は岡本かおりさん・太田あや子さん・三崎奈美さん・宮脇康之さん・金田明夫さん・森田日記さん・大高範子さん・吉川遊士さん

森田作品といえば、映画デビュー作「の・ようなもの」が大好きです。の・次に発表された第二作にあたる訳ですが、リアルタイムで観てません。日活ロマンポルノシリーズの作品だったので。年齢的には大丈夫だったんですが、「桃尻娘」を観に行った時の18禁専門の映画館の匂いがしんどくて、余程の観たいものでない限り行く気がしなかったんです。今はもうその映画館ないので言っちゃいますけど。

「の・ようなもの」で、プロのおねえさんにも素人のお姉ちゃんにも好かれて、仕事でも夢を追い求めていくというある意味野郎の理想的な生き様を描いているのに対し、この作品では真逆に近いひたすら悶々と鬱積が描かれているので、もしかしたらこの二作はセットなのかもしれません。いづれにしてもやるとなると徹底して追及するから排除というか昇華というか妥協できるハードルが高いのでしょうね。両作品の間にある共通点には凄く反動や揺り返しを感じます。

この監督さんは、ホントなんでも屋さんだと思います。面白いと思ったアイデアに果敢に取り組む姿勢から、本来「スゲエ」と称されるべき重鎮の筈なのに、何故か軽快さを感じてしまう。

「バカヤロー」シリーズや「家族ゲーム」と「失楽園」・「それから」を同じ監督が作っていて、最近では「海猫」と「間宮兄弟」と言う風に、一本芯の通った揺るぎない信念のもとに作品創りをするというよりも、揺り返しの繰り返しで横幅のある作品群を誇る感じです。本当によく分からないです。なにしろこの作品の後しぶがき隊の映画デビュー作を作っておられるんですから。

言えることは、時代へのアンテナの感度が広角で鋭くて、面白いと思える感性の幅が広いんでしょうね。そしてそれを映画として具現化してしまう力量が凄いのでしょう。

お話しについては、ストリッパーに恋をする野郎とストリップの世界でリアルに生きる女性との両方を描いた話しです。ハッピーエンドではないと思いますが、成長劇なのか迷走劇なのか悲劇なのかは見た人の判断でしょうが惨劇ではないと思います。

別に設定がストリップだからと言ってその世界を主題に描こうとした訳では勿論ないのでしょうが、ストリップという家族というか一族の世界を描いた作品として他には、1996年望月監督の「でべそ」という作品を観た事があります。奥田瑛二さんががんこかっこよいので印象が残ってるんですが、どちらも「息してる」後ろに生活があるリアル感が匂います。自分の立ち位置はどうみてもお客ですから、ここまでリアルだと生臭いです。

「の・ようなもの」先に観といて良かったと心から思います。日活ロマンポルノという範疇ではストリップを題材にしたと言うことが当時斬新と評されていたような記憶があるんですが、そんなにエロさということでは素ん晴らしいとは思いません。が、森田監督の軌跡という範疇ならば納得できる作品だと思います。観終わった後の、スカッと爽快感があるわけでもなく、かといってドヨヨンと沈没感があるわけでもなく、ただなんとない茫洋感を感じるのですわ。それが欲しいかどうかは人それぞれでしょうけど。

映画では無表情?粛々?とした感じで舞台に立ってるのですが、もうすこし愛想よく営業スマイルで踊っていたら、主人公がその笑顔に乗っかって追っかけをしてしまうのが分かるような気がしたんですが、あえて商売と生活の二面性を出さない描き方の理由は私ごときの頭では、計り知ることはできません。

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