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*くすがる その1

ひょえー知らなんだー。方言だったなんて。あまりにも当然の如く正々堂々と使っていて、しかも自覚がないなんて。これがもし他所に行って使ってたら「はあっ?」って聞き返される訳かぁ。本気でなんかへこみそう。

「くすがる」とは、棘などが(刺さる)という意味である。(刺す)の場合は「くすげる」になる。刺すもくすげるも両方使っているので使い分けをしていることになる。

使い分けについては実は曖昧で、「刺す」と「くすげる」には感覚的でいうと、刺さるは鋭角的なイメージがあるが、くすがるにはあまり鋭利なイメージが湧かない。まあそこいら辺りはええころかげんでほんとよーわからんですけど。

例文 遅刻してきた人とその理由を聞きたい人の会話

「おんしゃあやけに偉い様出勤こいとるじゃんか。なにしとったよー。寝坊しただか?」

  (お前ねえ、いやにごゆっくりな出勤時間じゃないか。なにしてたんだ?寝坊でもしたのか。)

「それがさー。聞いて聞いて。どえらいおうじょーこいただよ。」

  (それがさあ、聞いてよ。ほんと大変だったんだから。)

「なんでえ。言ってみー。」

  (なんだよ。言ってみな。)

「車走らせとったらなんかシャリシャリ音んするんで降りてタイヤ見てみただよぉ。ほいたらタイヤに釘んくすがっちゃっててさー。パンクまではいっちゃいんだけど、空気ん抜けそうでなんかいやったかっただよ。だもんで自動車屋寄ってたもんで遅れちってー。でもよかったよー早くに気づいて。」

  (運転中になんか異音がするんで車停めてタイヤ調べたんだ。そうしたらタイヤに釘が刺さってたんだよ。パンクしてそうでもなかったんだけど空気抜けそうで厭だったから、修理工場に寄って直してたからそれで遅くなったんだ。遅れたけど早目に気づいてよかった。)

「ほー。ウソん上手くなったもんだいの。」

  (ふーん。言い訳が上手くなったねえ。)

「うそじゃあらすかーほんとだって。課長にもきちっとそういっただもんで。」

  (嘘じゃないって本当だって。課長にもちゃんとそう報告したから。)

「電話入れて遅れるって言っただか?」

  (電話して遅れるってことは言ったの?)

「当然じゃんか。俺んそんなへまする訳無いじゃん。」

  (当然さ。そんなへまする俺じゃない。)

「ほうけー?その割りにゃあお客さん随分待たせてカンカンだけどええだか?」

  (そうなの?その割には随分お客さん待っててカンカンに怒ってるけど。)

「え!?・・・・・」

「課長になんつったよ。」

「タイヤ替えるんでちょっと遅れますって。」

「おんしゃのちょっとは長いのーえ。つーか替えたじゃなくて直したじゃんかそれ。」

  (お前のちょっとって長すぎるぞ。というか替えたんじゃなくて直したって言うだろ普通それ。)

「まさかその対応で課長の姿が見えんちゅうこんか。」

「そー。いま必死こいておあやまりの応対中。そばやの出前状態。ちゃっと行った方がええと思うよわしは。」

  (担当者今来ます今来ますって必死になって謝ってる最中だよ。すぐ行った方がいいと思うけどな。)

「遅れた奴に後で釘刺しときますつって頭さげてんだかいねー。」

  (来てない担当者には今後こういうことがないよう後できつく言っときますとかいって頭下げてるのかなあ。)

「ごちゃごちゃ言っとらんではよ行きない。」

  (つべこべ言ってないで早く行きなよ。)

「うー足んおんもい。」

  (なんか足が重い。)

「蕎麦屋の出前状態」とは「出前まだ?」・「今店出ました」といってその実作ってる最中という嘘八百というへたな言い訳のお話し。

くどいようだが、「くすがる」って本当に方言なの?東京以外で使われてる全国的な方言なんじゃないの?使われてるエリアを是非とも知りたいものである。

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