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雨鱒の川 ファーストラブ

2004年 磯村一路監督作品 原作は川上健一さん

出演は敬称略で、玉木宏・綾瀬はるか・柄本明・星由里子・松岡俊介・伊藤歩・須賀健太・志田未来・阿部寛・中谷美紀・マギー

映画館では観てません。DVDで観てます。

綾瀬さんは、行定監督のショートフィルム、そして一本別の作品(手島領監督NEW HORIZON)を挟んだその後に磯村監督作品なのですから恵まれたスタートの方だと思います。しかもこの作品では手話を必要とする役ということで眼力というか演技力を必要とされる訳ですから、随分と始めからハードルを高めで飛ばすんだなあと思いました。(別に出来るんかい?と疑ってた訳ではありません)

玉木さんはWBの次に観た作品だったので、随分と印象が違っていて、ある意味「役者やのー」と思いました。

お話しは子供時代と大人になった時のと二つのストーリーの組み合わせによって紡がれてゆきます。役名で書くと判りづらいので、役者さんのお名前で話しを進めます。

子供時代は須賀健太さん(心平)と志田未来さん(小百合)。心平の母親役で中谷美紀さん。成長した二人を玉木宏さんと綾瀬はるかさんが演じ、両方の世界を繋ぐのが綾瀬さん(志田さん)の父親役の阿部寛さんと釣りのじいちゃんの柄本明さんです。松岡さんや伊藤さんも子役からの引継いだ役ですがいい味でてます。

須賀健太さん・志田未来さんという今のネームバリューを考えると豪華なんですが、2004年当時はただの(?)上手い子役というイメージでしかありませんでした。というかゲームの「ぼくの夏休み」を連想させます。ある意味羨ましい子供時代だと思ってしまいます。不謹慎なんですが、「ぼくの夏休み」の実写版という見方も出来てそれはこれで面白いお話として成立してます。子供には子供だけの世界が存在していてそれがきちんと存在しているのが好きです。

しかしそれよりもやはり中谷美紀さんが輝いてます。大地と共に生きるたくましい「おかあちゃん」をリアルに表現されています。観る前は、たくましく生きる「おっかさ」はTVで見る中谷さんのイメージとは繋がらなかったんですが、映画の中ではなにも違和感を感じず、自然に見えました。やっぱし役者さんと呼ばれるひとは凄いです。息子に対しては太陽のようで、集落の人達に接するときは大地のようです。

子供の世界では、心平が小百合を引っ張っていくような関係でしたが、大人の世界になってからは何故かその関係が逆転したように感じられます。女性の方が早くに大人になるという事なんでしょうか。しかしなんかあまりの変わり様に同じ人間?という疑問が生じたのは確かです。まあ最後に男を見せるんだからそれで帳消しになってるのかもしれませんけど。

この映画の見所は、子供の頃に住んでいた広い大地にぽつんと佇む狭いながらも楽しい我が家でしょう。共演というか主演というかメインが玉木さんと綾瀬さんになってますが、私には須賀さん・中谷さん・志田さんがメインの映画に見えます。大人になってその想いが実るという意味で物語的にいちゃもんつけるようなとこはないのですが、エンディング間際の逃避行のシーン群はやけに長く感じました。

個人的には蛇足とは判っているんですが、二人の安寧が始まって小百合がたくましい母親になるとこまで見てみたかったです。母親が大好きだった心平にとって小百合がそうなってくれることは幸せなことだし、小百合にとっても障害を持つが故に恒に守られる側であったことから、守る側になっているということも見ておきたいです。エンディングをひっぱらなくても、映画の冒頭で久し振りの里帰りかなにかで、廃墟となった心平の家に親子三人で佇む所から始まってもええじゃないか。でもそうすると、「心を癒すピュアな初恋」を描く映画じゃなくなるか・・・。

そんなこと自分の想像力で思い描けと言われればそれまでなんですが、なにせそういう力も弱いんで、きちんと見せてもらわんと落ち着かんだよね。この二人の生活力を考えちゃうと、ちゃんとその後もしっかり生きてるとこ見ておかないと不安が拭い去れないんですよ。

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