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亀は意外と速く泳ぐ

スウィングガールズ熱覚めやらぬ内に、上野樹里ちゃん目当てで見た作品。これが、私的には大正解で、この後始まった「時効警察」は、第一話からうひょうひょだっただよ。

三木監督がインザプールの上映で浜松みたいな弩田舎に来るらしいと言う話を聞いた時、普通に街歩っててもしょっちゅうお巡りさんに職質で捕んまさるという逸話を持つ人間を、自身の人間としての経験値を増やす為にも、見いいかすかと思ったけど、正直、インザプールには食指がいごかんかったもんで、行かんかっただけど、今思うと惜しいことをした。

ふんで、本編については、ぬるい。脱力系と謳ってあるけど、小ネタ満載という効能がある低温の温泉に入ってるようなもんで、だからといって熱く(大仰な芝居・壮大なストーリ)されると源泉掛け流しとはいえないし。笑える温泉=濃い・熱いと先入観念を持って入らないほうがいいと思うんですわこれが。

贔屓目でみても、上野樹里ちゃんが好いです。「何事にも全身で思いっきりぶつかっていって欲しい」と矢口監督にいわれた言葉を忠実(?)に守って役にのめりこむというより、めりこむと言う表現が似合っておられる樹里ちゃんではありますが、この作品の舞台挨拶の時に、「よくわからない」を連発してたような気がしたんですが、この作品に関しては役に対して消化しきれていないことがよかったんじゃないでしょうか。

三木ワールドの中に居ない唯一の役者としてスクリーンの中にいたのが正解のような気がします。

他の役者さんが非日常なことばかりしてるというボケの中で唯一人、普通というかそこそこの人間だからこそ周りの人の非日常にリアルについていけないというツッコミが成立している面白さがあると思えるのです。

シーンとしてのお気に入りは、スズメがお在所に帰って、玄関での親子の挨拶のシーンです。お父さんのあの蹴りに対しての反応の素早さは、マジ?と思わせるものがありました。あれが岡本さんのアドリブだったら、カットがかかった後は血を見ることになっただろうなと思うし、全て演出どうりの芝居なら、樹里ちゃんのセンスの凄さを感じるのです。

蒼井優さんは私この作品で知ったみたいなところがあって、こういうひとなんだ、他の作品では猫かぶってるひとなんだと勘違いしてました。後になってインタビューやらなんやらを見て、この役が異常なんだと知りました。でも役者さんとして、どの引き出しをどう広げりゃこういう自身が持ち得ない人格を創りだせるのか、蒼井優恐るべし。

見る側にとって居心地が言いか悪いかで、作品の評価が分かれるんでしょうが、違った意味で覚悟して観ないとゆっくり湯船にはつかれません。

物語はこの先どうなるのかとかいうストーリーを追い掛け回さずしょうも無いところに目を凝らすことが私の亀速湯のつかり方であります。つかり方さえ間違えなければ効能はじわじわと効いてくると思います。

評論において、雑誌等でこの作品を評価しない方の評論は、無視、評価した方の評論は今後見る作品の参考にするという、あまた居られる評論家さんの選別基準になった作品でもあります。

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